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社会問題とつながる、エシカルパソコン。
ピープルポート株式会社
「エシカルパソコン「ZERO PC」」
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社会問題とつながる、エシカルパソコン。
ピープルポート株式会社
「エシカルパソコン「ZERO PC」」
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概要
環境負荷のもっとも少ないエシカルパソコン「ZERO PC」
企業が処分したパソコンの中身を新しい部品に入れ替え、整備されたアップサイクルPC。交換済みの部品も全てリサイクルし、事業所の電力も再生可能エネルギーで運営。また日本に逃れてきた難民を正社員雇用しており、環境負荷ゼロ、難民ゼロを目指している。

会社名:ピープルポート株式会社

公式HP: https://zeropc.jp/

製品が生まれた背景について

日本にも難民という立場で避難してきている人たちがいて、なんとか力になれないかと思ったことがきっかけでした。事業をつくる時に、大きく3つのことを考慮しました。

1、日本語が話せなくても事業の主軸として活躍できる事業であること
2、難民の人たちの生計に役立つ技術が身につくもの
3、日本の難民へのイメージを変えていくこと

以上の3つを踏まえて、見つけたキーワードが都市鉱山です。都市鉱山は、廃棄されたり、家庭で眠ってしまっている電子機器の中に希少金属が大量に含まれています。今は使われていない、あるいは故障してしまった電子機器を集めて、長寿命の部品はリユース品を使用し、心臓部品に関しては新品の部品を使用するなど、できる限り長く使えるような製品の提供をしています。

製品を提供することによるビジョンについて

難民という課題に対しての思いも含め“多文化共生”を作っていきたいです。世の中に対して、いろんな価値観を増やしていくことで、ものの寿命は伸びると考えています。人においても、マイノリティーに対しての理解がある。そういう社会を作っていきたいです。
多くの人に提供できるパソコンという製品を通じて事業をやっている存在意義は、社会課題に対して、広く接点を創出できることにあります。全くエシカルやサステナブルを意識してない人にこそ、この製品をきっかけに、社会課題に対しての気づきを得てもらいたいと思っています。

ゼロウェイストに向けた取り組み

ひとつ目のこだわりとして、原材料として引き取ってくるパソコンは、故障していても、動かなくなっていてもどんな状態でも全て引き取ります。もうひとつのこだわりは、透明性です。分解してリサイクルにあてた資源がどう使われているのか、全て追い切れていない現状があります。原材料に関しても、自社で監修するものはわかっているのですが、製造会社がどういうルートで仕入れてきて、どうやって作っているのかまではまだ追えていません。パソコンメーカーの金属素材は、分解すると数百の部品に分かれていて、その仕入れ先に関しても製造企業の8割が「答えられない(あるいはわからない)」と回答しているのが現状です。ここを調べ上げるには、とてつもない労力がかかるので、時間をかけてひとつひとつ、追っていかなければと感じています。