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第一回「CHOICE! ZERO WASTE AWARD」認定証書授与式を行いました!
第一回「CHOICE! ZERO WASTE AWARD」認定証書授与式を行いました!

2021年7月30日(金)に「CHOICE! ZERO WASTE AWARD2021」 の認定書授与式&カンファレンスが実施されました。第一部では本アワードを運営するSUTE.lab(ステラボ)より企業様に認定証書の授与と、認定企業様の代表による製品のプレゼンテーションが行われました。

INDEX

認定証書授与式

第一回となる本年度のCHOICE! ZERO WASTE AWARDでは、多数の応募製品の中から、厳正な審査を経て2つの製品、「ZERO PC」「アップサイクルかりゆし」が認定となりました。認定証書は、ゼロウェイストなものにするために、古紙と花の種を漉き込んだハンドメイドのシードペーパーを利用しました。

(認定製品の選定基準や講評の詳細はこちら)

各認定製品について

「ZERO PC」  社会問題とつながる、エシカルパソコン

環境負荷のもっとも少ないエシカルパソコン「ZERO PC」 企業が処分したパソコンの中身を新しい部品に入れ替え、整備されたアップサイクルPC。交換済みの部品も全てリサイクルし、事業所の電力も再生可能エネルギーで運営。また日本に逃れてきた難民を正社員雇用しており、環境負荷ゼロ、難民ゼロを目指しています。

(製品インタビューはこちら)

「アップサイクルかりゆし」さとうきびの原風景を守るかりゆし。

沖縄の基幹農作物であり、世界で最も多く生産されているさとうきび。製糖時に発生する搾りかすバガスは有効な活用法がない未利用資源のバガスをアップサイクルし、エシカルな独自素材を開発。その素材を活用し、環境負荷の少ない生産工程で生まれた、循環性、持続性のあるかりゆしウェアです。

(製品インタビューはこちら)

認定企業様からのコメント

ピープルポート株式会社「ZERO PC」

青山様

この度は大変光栄な賞を賜りまして、誠にありがとうございます。
我々は創業当時から「難民という立場にいる人たちのために」という思いで会社を興し、運営して参りましたが、パソコンというプロダクトが環境にもたらす負荷を知りました。各企業、各個人それぞれ目指すものは異なると思いますが、「私たちは〇〇に取り組んでいるから、地球環境を無視していい」とは決して言えないものだと思います。全人類に関わる問題だからです。こうして我々の取り組みを評価いただくことで、より多くの方に「モノやサービスの背景にいる人や環境のことに配慮して、今あるものを大切にしていく」という意識を持ってもらえる一助になれば嬉しく思います。

株式会社リノベーション「アップサイクルかりゆし」

山本様

バガスのアップサイクルという私達の取り組みは、「さとうきびのある沖縄の原風景を残したい」という思いからスタートし、沖縄の地域を創生することを目的としています。今回、アワードに認定頂いた「アップサイクルかりゆし」は、沖縄のバガスを原材料とし、美濃の和紙工場や福山の織布工場、沖縄の縫製工場など、日本各地のサプライヤーの協力のもと生産されています。また、製品寿命を最大限伸ばすために、販売だけでなくシェアリングサービスを提供しており、より多くの人々に対し沖縄で「沖縄を身に着ける」機会を創出しています。1gでも多くのバガスを有効活用することで、ゼロウェイストな社会づくりの一歩に繋げていきたいと思っております。

認定製品のプレゼンテーション

「サステナブル」や「SDGs」といった言葉が、世の中一般に広く知れ渡るようになった今。「ゼロウェイスト」を語ることは、ともすれば企業の製品のブランド価値の向上や販売拡大のために、流行のように使われることも増えていくでしょう。このアワードは決して、それらの活動を推進するものではありません。CHOICE! ZERO WASTEの目的は、製品を「認定」することではなく、その製品が広まり、人々に選択されることによって、いまよりせめて、よい未来の方角に社会が向かっていくこと。いつか、ゴミがゴミでなくなる社会が訪れること。そのきっかけをくれる製品を選び抜き、世の中に広めていくことがこのアワードの主旨です。
そのため、認定証書を授与することにとどまらず、認定企業様から、製品が生まれた背景や、込められた想い、ゼロウェイストに向けてこだわったポイントなどをお話しいただきました。

環境負荷ゼロ、難民ゼロを目指すエシカルパソコン「ZERO PC」

青山様には、「難民申請中の人たちに安心して働ける場所を提供しよう」という創業の想いや、パソコン再生事業を始められたきっかけとなる難民や環境問題への課題意識、課題解決の手段としてのビジネスを通して、実現したい社会をお話いただきました。特に、パソコン1台の製造に、水70,000リットル(一年間毎日湯船に入り続ける相当量)を使用されているといった環境問題を自分ごととして捉えられるようなお話や、プラスチック緩衝材を使わない取り組みなど、ゼロウェイストに取り組もうとされている企業様や個人の皆様にとって、気づきのある内容となりました。

青山様のプレゼンテーションはこちら

さとうきびの未利用資源を活用した「アップサイクルかりゆしウェア」

山本様には、「1gでも多くのバガスをアップサイクルすること」をミッションに、「循環」をキーワードにサービスや製品についてお話いただきました。特に、「さとうきび産業への貢献を基軸に、沖縄の地域を活性化させたい」という想いから、廃棄物を原料にすることや長く使える工夫だけでなく、どうしても廃棄する場合は、単に捨てるのではなく、炭化して土壌改良剤にするなど、ゴミをゴミにしない工夫が、ゼロウェイストに取り組もうとされている企業様や個人の皆様にとって、参考となる内容となりました。

山本さまのプレゼンテーションはこちら

「CHOICE! ZERO AWARD2021」の審査基準にあるように、素晴らしい想いを持った製品やサービスをつくる企業のビジョンや、製品が生まれた背景をきちんと伝え、消費者が透明性をもって、良い選択肢を知る機会をつくっていきたいと思っています。

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