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2021年7月30日、「CHOICE! ZERO WASTE AWARD2021」 の認定書授与式&カンファレンスが実施されました。第二部では「サステナブルな社会に必要なリーダーの発想法」をテーマに、SUTE.lab(ステラボ)のメンバーである石坂産業株式会社 代表取締役 石坂典子さんと、元ラグビー日本代表キャプテンであり株式会社HiRAKU代表取締役 廣瀬俊朗さんの特別対談を行いました。モデレーターは株式会社パラドックス 奥山千遥さんです。

世の中に想いを広めるカギは「どんな世界を創りたいのか」

奥山 (株式会社パラドックス)

はじめに廣瀬様のお仕事についてお伺いしてもよろしいですか?

廣瀬 (株式会社HiRAKU代表)

はい。僕の活動の軸は大きく三つあります。一つ目は、メディアに出て、スポーツを通して学んだことを、いろんな方にお伝えすることです。二つ目は、ずっとラグビー日本代表のキャプテンをやらせていただいたので、「キャプテンシップ」や「リーダーシップ」について、スポーツのフィールドに限らず、ビジネスや子どもたちに還元しようとしています。三つ目は、「Team Fair Play」という活動を始めました。世の中にはフェアプレイで素晴らしいことをやっている人がたくさんいらっしゃるので、そういった方たちに、アスリート視点を掛け合わせていくことを模索しています。

奥山

本当に幅広くご活動されていらっしゃるんですね。普段お仕事をされる中で、世の中に活動を広めていくという視点から、廣瀬さんはどのようなことを大事にされていますか?

廣瀬

やっぱり組織や人が、軸や価値観、理念をきっちりと持っていることがとても大事だと思います。そこに共感することで、応援しようと思うんじゃないでしょうか。日本代表で言えば「憧れの存在になりたいね」というみんなの想いがあって、その中で、練習を頑張ろうとか、試合も勝ちたいね、というふうになっていきました。目標で「勝つ」や「売上」というところよりも、もう一個上の上位概念。目的やどんな世界を創りたいのかをきっちりと持って、言葉にして伝えていくことが大事かなと思います。

奥山

勝つこと以上に「どんな存在になりたいか」という目標があったんですね。

廣瀬

また、プロセスを共有していくことも大事だと思います。これはどんな思いから、どんな過程を経て、どんな苦労をしてきたのか。そういったプロセスに、「あ、めっちゃいいやん」と思うような人が増えているんじゃないかなと思います。

奥山

そうですね。

廣瀬

あとは、ラグビー日本代表が、なんであんなに強くなっていったのかっていうと……。いろんな個性を持つ選手が集ったことで、おもしろい化学反応が起きていった、ということが挙げられると思います。既存のネットワークだけじゃなくて、全然違う人と出会った時に、マーケットが大きくなったりするんじゃないかなと。どういう仲間とやっていくのかも、ひとつの大事なポイントかもしれないと感じています。

知り、体感することで「想い」がわかる。

石坂 (石坂産業株式会社)

廣瀬さんが「HiRAKU」という会社名に込めた想いとして、人と繋いで、大きく広がっていくことを望んだんじゃないか、と思うんですよね。その繋がりをつくっていくためにも、「知る」という機会をどのタイミングでどれだけ作っていけるかはすごく大切だと思っています。どうですか、「ZERO PC」さんの話を聞いて「パソコン一台作るのに、湯船に一年間毎日入り続ける量の水を使用する」って聞いて、驚きませんでした?

廣瀬

めちゃくちゃ驚きました。やっぱり知ることは大事だなって思いました。知った上で、いきなり大それたことは出来ないかもしれませんが、目の前のことを何かやってみたり、誰かに伝えて輪を広げたり、本当に小さいことかもしれませんけど、大事なんだなと改めて思いましたね。

奥山

廣瀬さんは様々なご活動を始めて、感じたことを伝え合える仲間がたくさんいらっしゃるかと思います。そうした仲間づくりをされる中で、ラグビー時代のご経験やキャプテンとしてのご経験というのは影響があるんでしょうか?

廣瀬

そうですね、僕ができることは大したことないと思っています。人それぞれ役割や活躍することがあって、みんなが良い思いで良い活動をしてくれることによって、本来目指したい姿になっていくんじゃないでしょうか。仲間になっていく上で、一人ひとりの活躍する「居場所づくり」を大事にしていますね。

石坂

廣瀬さんは、わざわざ弊社の廃棄物の処理工場に足を運んでくれましたよね。これってすごいことだなと思いました。リーダーとして幅広くいろんなことを吸収しようとする関心や興味がすごくあるんだなと。

廣瀬

本能的に「知らないことを知ることが好き」というのがあります。あと、体感はすごく大事だなと思います。頭でわかるのと、それを実際に目の前で見た時に感じるものは、全然違うと思うんです。実際、石坂産業さんの廃棄物処理の工場に行ってみて、従業員の方にお会いすることによって、より如実にわかりました。「理念」や「想い」を本気で持っていて、それが浸透されている。だからいろんな人に思いが届けられているんじゃないかな。現場に行かないとわからないことってたくさんあるな、と思います。

一見合理的ではないけれど、誇りが持てることを軸にしていく。

石坂

これからの時代は変化がすごく早いですよね。なので朝令暮改ではなく、朝令朝改。私は常々、状況が変わればすぐに考え方や価値観を変えて、行動に移していくことが大切だと思っていますが、廣瀬さんはいかがでしょう?

廣瀬

はい。「軸」は変えずに、やり方は、世の中の状況も踏まえて変えるべきだと思います。自分よりも他の仲間の方が知ってたりもするのではないでしょうか。最後に行きたいゴールは示しながらも、「行き方はみんなで考えよう」というやり方も良いと思っています。

奥山

軸になる部分や、熱量を仲間に伝えていく上で、リーダーとして大事なことはありますか?

廣瀬

そうですね。熱量が伝染していくためには、大義とやり方は大事なことだと思います。僕たちが「Japan Way」と呼んでいたもの。僕たちならではのやり方です。自分たちならではのやり方に誇りを持てると、チームメンバーはそれを誰かに伝えていきたいという想いが出てくるんじゃないかなと思っています。一見、外から見たら合理的じゃないのかもしれないけども、内側の中で自分たちの「Way」があって、そこに誇りが持てるというのはとても大事なこと。そのあたりの「Way」のようなものも明確化していくということも大事なポイントかなと思いますね。

(※「Japan Way」とは、キックを交えて敵のゴールラインにボールを進めることを重視したラグビースタイルではなく、ボールを保持する時間を長くする日本代表独自のラグビースタイル。)

奥山

一見、非効率的に見えるけれども、そこにはビジョンや強い想い「自分たちのやり方」があるということなんですね。

「難しい課題を解決していくこと」こそ、ワクワクする。

石坂

これまでの社会は、資源を獲得し、物を作り、使い終わると廃棄するという「One Way」な社会がずっと続いていていましたよね。けれど、今社会が大きく変わっていこうとしているわけです。我々はこの変化に対して、やっぱり挑戦するという気持ちがないと、やり切れないと思うんですよね。「環境に良いこと」と「経済性」を融合させて変化させていくという強い信念が必要だと、今回の認定企業のプレゼンテーションを通じて感じました。

奥山

二社ともに、強い信念を感じるプレゼンテーションでしたね。

石坂

そういった「社会課題を解決しよう」と声をあげている人たちが、具体的に「何を」「どのように」やっていくのか。社会課題解決のプロセスを明確にする。そこにきちんとファンがつくということが、本当に欠かせないな、と思っているんですよ。

奥山

なるほど。プロセスを共有していくことは、非常に重要なポイントですね。

廣瀬

本当に「環境」と「経済性」の両立が大変なところが現実としてはあるわけなんですけれど、課題を解決していくことこそ、おもしろいし、ワクワクすることだと思います。そして、それが結果的には差別化に繋がり、その会社がサステナブルであるというところにも繋がっていくんじゃないでしょうか。簡単に上手くいくことはきっと大きな企業もやりますし、社会課題の難しいところを解決できた時に、人々は感動し、支えようという人が、若い人を中心にとても多いと思うんですよね。

奥山

難しいことに挑んで解決していくことが、長いファンづくりに繋がるんですね。

廣瀬

たとえ失敗しても、死ぬわけでもないですし、また再度チャレンジしていけばええやん、っていうこともあるんじゃないかな。何か挑戦されることは、きっとカッコイイことですし、いろんな面でも支援が当たり前になってくると思うので、時代は追い風かなと思います。

奥山

明るい未来を信じ「自分たちは追い風である」と思えるように、廣瀬様はどういった思いで日々を過ごされているんでしょうか。

廣瀬

例えばですけど、僕たち日本代表は、ずっと結果が出ていなかったんです。そんな時の練習に対する心構えなんですけど、「下手やしアカンからやろう」っていうのではなくて、「上達するためにやろう」と思った時に、よりパフォーマンスや取り組み方が変わってくるところがあったんです。地球がもしアカン状態にいたとしても「アカンから頑張る」ではなくて「より良い未来をつくるために、今できることを考えよう」って言ったほうが、取り組み方や意欲、アクションも変わってくるんじゃないかと思うんです。そういうマインドはすごく大事なんじゃないかなと思って、「明るい未来」とか、ちょっと前向きな言葉を発するようにはしていますね。

奥山

練習ではかなりきついこともあるかと思いますが、そういったときも前向きに取り組む姿勢というのが大事なのでしょうか?

廣瀬

そうですね。勝てるようになるには、めちゃくちゃハードだったり、しんどいこともあるんですけど、マイナスをゼロにするのではなくて、もっと良いものをつくるためにしんどいことをやろう、という方が僕はいいんじゃないかな、という発想です。

石坂

なるほど、ラグビーをやられていた廣瀬さんならではの発想ですね。

「どこに何を投資するのか」自分ごととして考えてみる。

奥山

お二方には、これまでリーダーとしての在り方をお伺いしてきました。ここからは少し「CHOICE」に関するお話がお聞きできたらと思っています。私たちは「CHOICE! ZERO WASTE AWARD」を通して、ゼロ・ウェイストな選択肢を世の中に広めようとしていますが、一人ひとりが普段の生活から意識して、選択できることはあるでしょうか?

石坂

私は「買い物で未来が変わる」ということを改めて認識するべきだと思うんですね。環境に対して私は何もできないではなく、買うものひとつ変えることで、未来への投資が変わるとしたら、社会も大きく動きが変わっていくと思うんです。これから世界的にも環境問題に取り組まなければいけないのは明らかですから、現状から変えるために「こういうものを消費していこう」と決めることが、一人ひとりの責任になるのかな。難しいことだと考えずに、一人でも自分にできることをまずは挑戦してみる。人の話を聞いて、活動の輪を広げてみる。自分だけではできないことも、周りの人を巻き込んでやってみようと。

廣瀬

「買い物で未来が変わる」って良い言葉ですね。目先はね、安いものが当然嬉しいわけなんです。けれど、食が与える自分の身体への影響を長期的に考えた時に、もしかしたらオーガニックや農薬の少ないものを摂取した方が、実はコスト的にも良いということもあるかもしれません。どこに何を投資するのか、もう一度考えてみることは大事なことなんじゃないかなと、最近強く思っているところです。

奥山

何か日頃の選択の中で意識されていることはありますか?

廣瀬

たとえば、スーパーに行ったら、なるべく地元の野菜を買っています。洋服でいえば、友人がやっている「CLOUDY」というブランドは、ガーナの教育支援と雇用支援に繋がるという取り組みをしていたり、「BRING」さんは、古着を回収し化学分解した再生原料を使って新しい服をつくるということを積極的にやられています。なので、そういった企業の商品を意欲的に使ってみたり、応援したりしています。ちょっとずつ地道にやっていくことや、機会があればお話ししていくことが大事だと思います。ただ、自分が実際に着てみたり、やっていないことは伝えるべきじゃないと思うので、アクションを心がけているという感じですね。

奥山

社会の問題を自分の課題として捉えていく、というところはすごく重要な視点だなと思います。周りの人にも、そういった意識を持ってもらうために、大事にしていることはありますか?

廣瀬

人はその人なりの価値観や今までに培ったものがあると思うので、それを強制的に変えようという感覚はあまり持っていないです。恩着せがましくなると良くないと思うので「こんなの大事にしてんねん」とか「こないだこんなことしてきてん」みたいに、間に散りばめといて、いつかそれを拾ってくれるのを待つようなスタンスでやるのが好きなんです。それで間に合うのかどうかという問題は当然出てくるので、もしかしたらもうちょっとプッシュしないといけない時はあるのかもしれないですけど、状況や人間関係にもよるかなと思います。

奥山

「恩着せがましくしない」というのは、廣瀬さんらしいお言葉ですね。何か物や行動を勧めるのではなく、自分のスタイルを見せていく。

廣瀬

そうですね。それと「Team Fair Play」や「CHOICE! ZERO WASTE AWARD」などがどんどん広がって、みんなと繋がって、おもしろいことしたいなというのが、最後には来ますね。

リーダーは、自分の軸を持って、関わるみんなを幸せにする。

奥山

最後に、改めて廣瀬様にとっての「これからの時代のリーダー像」というところについて、お聞かせください。

廣瀬

何より「軸」が大事だと思います。自分自身がどんな世界をつくっていきたいのか。何をやっていきたいのか。そしてどう生きたいのか。きっちりと持っていけるかどうかです。そして、つくりたい世界が、誰のためにどうなっていくのかまで想像することが大切だと思います。ステークホルダーの方も含めてみんなが幸せになり、「この人たちと携わって良かった」と思えるかどうかが、プロジェクトがうまくいくかに、深く関わってくることだと思います。

石坂

自分の軸を持って、関わる人みんなを幸せにすることが、プロジェクトを持続可能にしていくんですね。

廣瀬

はい、どんどんチャレンジしながら、素晴らしいものを自分たちの中だけに留めるのではなく、世界に広げることを見据えて活動することですね。

奥山

お話をお聞きする中で、廣瀬さんのお人柄を感じ、すごく温かい気持ちになりました。まさに関わる人みんなを幸せに、というお言葉通りですね。

廣瀬

ありがとうございます(笑)。リーダーというと、先頭に立ってみんなを引っ張っていくような人を思い浮かべるかもしれませんが、ひとつではなくたくさんの在り方があります。なので、僕は自分らしさが一番、リーダーにとって大事だな、と思っているんです。

奥山

企業やリーダーの方だけではなくて、地球に暮らす一人の人として、すごく学びになる、気付きになることが多い時間でした。廣瀬さん、石坂さん、本当にありがとうございました。

2021年7月30日(金)に「CHOICE! ZERO WASTE AWARD2021」 の認定書授与式&カンファレンスが実施されました。第一部では本アワードを運営するSUTE.lab(ステラボ)より企業様に認定証書の授与と、認定企業様の代表による製品のプレゼンテーションが行われました。

認定証書授与式

第一回となる本年度のCHOICE! ZERO WASTE AWARDでは、多数の応募製品の中から、厳正な審査を経て2つの製品、「ZERO PC」「アップサイクルかりゆし」が認定となりました。認定証書は、ゼロウェイストなものにするために、古紙と花の種を漉き込んだハンドメイドのシードペーパーを利用しました。

(認定製品の選定基準や講評の詳細はこちら)

各認定製品について

「ZERO PC」  社会問題とつながる、エシカルパソコン

環境負荷のもっとも少ないエシカルパソコン「ZERO PC」 企業が処分したパソコンの中身を新しい部品に入れ替え、整備されたアップサイクルPC。交換済みの部品も全てリサイクルし、事業所の電力も再生可能エネルギーで運営。また日本に逃れてきた難民を正社員雇用しており、環境負荷ゼロ、難民ゼロを目指しています。

(製品インタビューはこちら)

「アップサイクルかりゆし」さとうきびの原風景を守るかりゆし。

沖縄の基幹農作物であり、世界で最も多く生産されているさとうきび。製糖時に発生する搾りかすバガスは有効な活用法がない未利用資源のバガスをアップサイクルし、エシカルな独自素材を開発。その素材を活用し、環境負荷の少ない生産工程で生まれた、循環性、持続性のあるかりゆしウェアです。

(製品インタビューはこちら)

認定企業様からのコメント

ピープルポート株式会社「ZERO PC」

青山様

この度は大変光栄な賞を賜りまして、誠にありがとうございます。
我々は創業当時から「難民という立場にいる人たちのために」という思いで会社を興し、運営して参りましたが、パソコンというプロダクトが環境にもたらす負荷を知りました。各企業、各個人それぞれ目指すものは異なると思いますが、「私たちは〇〇に取り組んでいるから、地球環境を無視していい」とは決して言えないものだと思います。全人類に関わる問題だからです。こうして我々の取り組みを評価いただくことで、より多くの方に「モノやサービスの背景にいる人や環境のことに配慮して、今あるものを大切にしていく」という意識を持ってもらえる一助になれば嬉しく思います。

株式会社リノベーション「アップサイクルかりゆし」

山本様

バガスのアップサイクルという私達の取り組みは、「さとうきびのある沖縄の原風景を残したい」という思いからスタートし、沖縄の地域を創生することを目的としています。今回、アワードに認定頂いた「アップサイクルかりゆし」は、沖縄のバガスを原材料とし、美濃の和紙工場や福山の織布工場、沖縄の縫製工場など、日本各地のサプライヤーの協力のもと生産されています。また、製品寿命を最大限伸ばすために、販売だけでなくシェアリングサービスを提供しており、より多くの人々に対し沖縄で「沖縄を身に着ける」機会を創出しています。1gでも多くのバガスを有効活用することで、ゼロウェイストな社会づくりの一歩に繋げていきたいと思っております。

認定製品のプレゼンテーション

「サステナブル」や「SDGs」といった言葉が、世の中一般に広く知れ渡るようになった今。「ゼロウェイスト」を語ることは、ともすれば企業の製品のブランド価値の向上や販売拡大のために、流行のように使われることも増えていくでしょう。このアワードは決して、それらの活動を推進するものではありません。CHOICE! ZERO WASTEの目的は、製品を「認定」することではなく、その製品が広まり、人々に選択されることによって、いまよりせめて、よい未来の方角に社会が向かっていくこと。いつか、ゴミがゴミでなくなる社会が訪れること。そのきっかけをくれる製品を選び抜き、世の中に広めていくことがこのアワードの主旨です。
そのため、認定証書を授与することにとどまらず、認定企業様から、製品が生まれた背景や、込められた想い、ゼロウェイストに向けてこだわったポイントなどをお話しいただきました。

環境負荷ゼロ、難民ゼロを目指すエシカルパソコン「ZERO PC」

青山様には、「難民申請中の人たちに安心して働ける場所を提供しよう」という創業の想いや、パソコン再生事業を始められたきっかけとなる難民や環境問題への課題意識、課題解決の手段としてのビジネスを通して、実現したい社会をお話いただきました。特に、パソコン1台の製造に、水70,000リットル(一年間毎日湯船に入り続ける相当量)を使用されているといった環境問題を自分ごととして捉えられるようなお話や、プラスチック緩衝材を使わない取り組みなど、ゼロウェイストに取り組もうとされている企業様や個人の皆様にとって、気づきのある内容となりました。

青山様のプレゼンテーションはこちら

さとうきびの未利用資源を活用した「アップサイクルかりゆしウェア」

山本様には、「1gでも多くのバガスをアップサイクルすること」をミッションに、「循環」をキーワードにサービスや製品についてお話いただきました。特に、「さとうきび産業への貢献を基軸に、沖縄の地域を活性化させたい」という想いから、廃棄物を原料にすることや長く使える工夫だけでなく、どうしても廃棄する場合は、単に捨てるのではなく、炭化して土壌改良剤にするなど、ゴミをゴミにしない工夫が、ゼロウェイストに取り組もうとされている企業様や個人の皆様にとって、参考となる内容となりました。

山本さまのプレゼンテーションはこちら

「CHOICE! ZERO AWARD2021」の審査基準にあるように、素晴らしい想いを持った製品やサービスをつくる企業のビジョンや、製品が生まれた背景をきちんと伝え、消費者が透明性をもって、良い選択肢を知る機会をつくっていきたいと思っています。